山村若三のブログ。メモ代わりに気が向いたときに思いついたことを記録します。
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亡くなった祖母によるとこのフレーズには後があって、
「芸が身を助ける、身の不幸」 という。
ネットで調べたら「芸が身を助けるほどの不仕合せ」というのがオリジナルらしい。
道楽で身につけた芸事で生計を立てねばならない状況は不幸、というわけだ。
伝説のロックギタリスト、ジミ・ヘンはかつて、金持ちになったら本物のブルースは
演奏できないのでは、と問う記者に対して、
「金があればあるほどブルースはいい音が出るんだぜ」
と言い放ち、多くのロック少年を魅了した。
遊びや楽しみのためにする茶の湯、踊り、三味線などを「遊芸」という。
遊芸を極めることが至芸につながる。
「芸が身を助ける」状況で披露される芸は、遊芸と対極にある悲しい芸。
所用で大阪は河内小坂のビジネスホテルに一泊した。
難波から近鉄電車に乗って鶴橋より東へ行くのは初めてだ。
夕方ホテルに戻り、周辺をブラブラ歩いて見つけた居酒屋に入った。
あまりお腹が空いてなかったので、美味しそうなもの2~3品とビールで済まそうと
ぎっしり書かれたメニューを丹念にチェックしていくと「ショウガ天」があった。
これで思い出したのが、以前テレビで大阪の串カツランキングというのを見たとき、
自分が一度も食べたことないネタ「紅ショウガ」がトップ3に入っていたことだ。
しいたけ、れんこん、アスパラ、豚肉、エビ、・・・
馴染みの串カツのネタの中に異質な「紅ショウガ」がランクインしているのだ。
で、紅ショウガの天ぷら(串カツではない)、それにくじらベーコンと湯豆腐を頼んだ。
もともとショウガ好きというのもあるが、これが感動の美味しさで、
「さすが大阪」と、ひとりごちる。
この店の天ぷらはどれも揚げたてなので一層美味しい。
次いつ食べられるかわからないので、天ぷらをおかわりした。
店のオバチャンに「また紅ショウガ~?」と笑われた。
まだまだ自分が知らない美味いものが日本には沢山ある。
とりあえず今度は串カツの紅ショウガを食べてみよう。
年齢を重ねるとともに時間の流れを早く感じるようになるが、今年は忙しかったせいか、
「やっと12月か・・」という感じ。
今年の正月から待ちわびていた12月。
先月長唄のおさらい会で「鷺娘」を唄ったところで今年の主な行事は終了。
すべてのイベントが終わったところでゆっくりできると思ったが、暮れは慌ただしい。
ブログも放ったらかし。
来年はすでに5月と6月の舞台が決まり、気持ちを切り替え、仕事の合間を縫って稽古に
励もうと思う一方、何もせずダラダラと一日過ごしたい誘惑に駆られる。
今日ネットニュースを見ていたら誰か(たしか芸能人)がインタビューの中で、
「パニックになるので先のことは考えない」というようなことを言っていた。
忙しい中で先のことを考えるとウンザリして、本当に何もやりたくなくなる。
だから目先のことしか考えないようにする。休みのことは考えない。
それでも、大晦日と正月の二日間だけはゆっくりと過ごせるよう、今から準備しよう。
昼間に時間がないときは立ち食いそば屋でよくうどんを食べる。
特段美味しいわけではないが、そばよりうどんを食べたくなることが多い。
中央区に多い「ゆで太郎」と「小諸そば」では、うどんの出汁の色が違うことに
最近気がついた。
ゆで太郎のきつねうどん 350円
小諸そばのきつねうどん 380円
器の色が違うのでわかりにくいが、ゆで太郎の出汁は濃い茶色で、小諸そばの出汁は
薄く透き通っている。当然味も違う。ちなみにそばの出汁は両店とも濃い茶色だ。
つまりうどんの出汁は、ゆで太郎=関東風、小諸そば=関西風 ということになる。
小諸そばには月夜ばかしとか一風変わったメニューがあって、関西風うどんと言い、
そのこだわりは個人的に好きなのだが、立ち食いそばの業界トップはゆで太郎である。
特定の人々に受けるこだわりは時に自己満足に陥りやすい。
立ち食いそばだけじゃない。芸にもそういうところがある。
王道を歩むべし。
それはそれとして、うどんは関西風の出汁が好きだから今後もうどんを食べるときは
小諸そばへ行く。
ひとつの仕事が終わり、すぐに次の目標に向かって進み始めようとすると、
なかなかエンジンがかからなかったりすることがある。
カレンダーを見ながら「コレが終わったらソレに取り掛かって、その後アレに
集中しよう」などと前もって計画していたのに、「コレが終わった」ところで
すっかりやる気がなくなり、気が進まないまま「ソレ」に取り掛かり、それが
終わったらもう「アレ」は完全にやりたくなくなって、ブラブラと過ごす日が
何日も続いたりする。
今回は、先月の舞台が終わってから次の稽古に向き合えるようになるまで1か月
近くかかった。やるべきことが重なると気づかぬうちにストレスが溜まり気持ちに
余裕がなくなる。
落ち着いて考えることができずに、気晴らしにと酒を飲み過ぎて翌朝もっと気分が
悪かったりすると最悪だ。
年齢とともに体力は落ちるが、人間はロボットではない。
PCみたいにボタン一つで再起動できないので、ひとつの仕事を終えたら必ず
気分転換することだ。
次からはリフレッシュの時間も予めカレンダーに記入しようと思う。