昨夕NHKが「あの試合をもう一度!スポーツ名勝負」と題して1988年に東京ゴルフ倶楽部で
行われた日本オープンを再放送した。
テレビは相変わらずどのチャンネルも面白くない番組ばかりで、何度もチャンネルを変えて
いるうちに、たまたま若き日の中島常幸の姿が目に留まったのだ。
精密機械と言われた中島は終盤フェアウェイを外しまくり、吉村金八はプレッシャーに
押しつぶされ、青木は青木のまま飄々とカッコよく、そして当時あまり好きではなかった
ジャンボ尾崎が感動的にすばらしいゴルフをした。
昭和という時代は、羽佐間正雄さんの実況でかかるAONの名勝負をテレビで観ることが
できる贅沢な時代だった。
スター選手が毎回命を削って真剣勝負した時代。
自分のまわりに信じられるものがあった時代。
日本はすばらしかった。
昭和生まれがこれを観れば、今の日本人が何を失ったかハッキリとわかる。
こんな名勝負は二度と見ることができない。歴史に残すべき好番組であった。