wakami外伝

山村若三のブログ。メモ代わりに気が向いたときに思いついたことを記録します。

吉原雀

東京に越してきて今年で26年になる。正確には都内に住んだのが20年で、その前の6年間は
千葉県松戸市にいた。こんなに長くいるつもりがなかったので、いつでも引っ越せるよう
賃貸マンションに住み続け、今に至っている。

大阪の舞扇会で母と「吉原雀」を踊ったのは平成9年(1997年)、今から24年前だから
上京して2年経ったころになる。大阪や岐阜から遠く離れて普段の稽古もままならず、
日々悶々と過ごしていたのを薄っすらと思い出す。
家元の稽古場では禄次先生に見ていただいたのをよく覚えている。

日舞では多くの場合清元を使うが、我々の場合は長唄だった。
長唄のおさらい会で立三味線を弾かせてもらったこともあって、大好きな曲のひとつだ。


で、母からの情報によると、今年11月に岐阜で「長良川おどり」が開催されるという。
この舞踊会は岐阜市舞踊協会が2年か3年に一度主催する、6流合同(篠塚、藤間、花柳、西川、
若柳、山村)の舞踊会のことだ。

不思議なことだが岐阜県や愛知県には日本舞踊協会の支部がない。
その代わり岐阜市舞踊協会という独自の組織が6流により結成され、定期的に活動している。

自分は上京してからこの協会の活動には参加していないが、母が毎年会費を納めてくれて
いたおかげで岐阜市舞踊協会の会員名簿には自分の名前がまだ残っている。
活動実態のない幽霊会員、しかし正規の会員だ。

会員はだれでもこの舞踊会に出演するチャンスがあるという。
母はこの機会に私に一人で舞うよう勧めてくれたが、色々なことを考えた末、24年ぶりに
母と一緒に吉原をやろうかという話になった。

本当に舞踊会が開催できるのかわからないが、先日始まったワクチン接種の効果に期待して
開催されると信じて今週末から自主稽古を始めることにした。


ところで今回、宣伝を兼ねて長良川おどりの正確な情報を掲載したいと思いネット検索した
のだが、何の情報も出てこない。

あることから久しく遠ざかっていて、今どんな様子なのか知りたいという人は結構いると
思うのだが、そんなときググって何も出てこないのはとても悲しいし勿体ない。

どんな組織も定期的な情報発信は必要だな~と痛感、同時に自分自身それをやってないことを
大いに反省したのであった。


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男性
自己紹介:
自分のつたない舞を通じてひとりでも多くの人が上方舞のすばらしさを知ってくれたら、と日々妄想しています。

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