山村若三のブログ。メモ代わりに気が向いたときに思いついたことを記録します。
「いい形」とは身体的に不自然でない形、つまり結果として身体に負担のかからない
姿勢だろうと思う。
身体に負担のかからない姿勢に関する技法としてアレクサンダーテクニークというのが
ある。
ウィキペディアによれば、背中や腰の痛みの原因の改善、事故後のリハビリ、呼吸法の
改善、楽器演奏・発声・演技を妨げる癖の改善などに用いられることがあるという。
基本的な考え方は、
1)頭、首、背骨を身体構造上最も負担のかからない位置と方向に維持すると
2)身体の緊張が解かれて人間に生来そなわっている初源的な調整作用が活性化し
3)無意識に行っている習慣的な反応(無駄な動作やクセ)が抑制されて
4)自分の全力が自由に発揮できるようになる
というものだ。
十代目三津五郎は「踊りの愉しみ」の中で「腰を安定させて、上半身を楽にする」と
書いているが、踊りで自分の全力を自由に発揮するための重要なポイントになる。
これができるようになると「手に力を入れない」「顔の位置を安定させる」「遠心力を
利用する」とかもできるようになるだろう。
身体的に理想の形を理解し身につけるのは難しいし時間もかかるが、十分取組む価値がある。