山村若三のブログ。メモ代わりに気が向いたときに思いついたことを記録します。
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ようやくブログを書く元気が出てきたので3週間ぶりに更新する。
* * *
昨年12月、踊りの稽古中に右足に体重を乗せたまま強く捻ったとき膝を痛めた。
このままどんどん痛くなるかも、と思いながらも歩行に支障がなかったので、
そのまま年を越した。
そのうちしゃがむのが辛くなってきたため、整形外科で飲み薬とシップ(消炎鎮痛剤)
を処方してもらい二週間経過観察した。
この間、踊りの稽古は続けていた。
それでも痛みがなくならないので膝にステロイドを注射してもらい、その足で舞踊協会の
新年会に参加した。
その二日後、痛みがないのでこのまま良くなっていくものと信じて家を出て歩き始めた
ところ、50mも進まないうちに突然膝に激痛が走り、その場から動けなくなってしまった。
這うように帰宅し、その日のうちにMRIを撮ってもらったところ骨挫傷と診断された。
膝の内側の骨の中が損傷して内出血しているという。
痛み止めの注射を希望したが最低一週間空けないと打てないと言われ、代わりに松葉づえを
処方された。
しばらく右膝に荷重をかけず安静にして回復を待つべきだ、と医者に言われた。
ここから生まれて初めての松葉づえの生活が始まった。
松葉づえは脇ではなく両腕で自分の体重を支えながら歩くもので、長距離の移動はかなり
困難だということがわかった。
練習を兼ねて自宅から1km離れた床屋まで移動してみたが、途中何度も止まって休憩しないと
腕がすぐにだるくなって前に進めない。
あと、階段の上り下りが非常に難しく、足と杖の順序を間違えるとひっくり返りそうになって
とても危険だ。
歩いた直後は両腕が筋肉疲労で痙攣し、コーヒーカップを持ったり字を書いたりできない。
一週間も経つと胸の筋肉(腕の付け根)が痛くなってきて、膝が治るころには腕の方が
悪くなるんじゃないかと心配した。
これまで足の不自由な人を気にかけることがなかったが、自分が松葉づえで外に出てみて、
同じような状況の人が結構いるんだ、ということに気づいた。
エレベーターとかスロープとか駅のバリアフリーはまだまだ不十分だということも
身をもってわかった。
それと、電車に乗って席を譲られるのは本当にありがたい。
見ず知らずの人に親切にされると嬉しくて涙が出る。
結局、当初二週間と言われたが一週間で松葉づえから解放され、現在はステッキを補助に
少しずつ荷重をかけて歩き始めている。
今月は大事をとって踊りも長唄も休みにしたおかげで、ゆっくり本を読んだり物事を考えたり
する時間ができた。こんなに落ち着いたのは何年ぶりだろうか。
神様が休みをくれたのかもしれない。
母が京都の護王神社(いのしし神社)の足腰御守を送ってくれたので早速リュックにつけた。