山村若三のブログ。メモ代わりに気が向いたときに思いついたことを記録します。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
協会でお世話になっている某先生のリサイタルを昨日拝見し大変刺激を受けた。
新たなテーマや表現に取り組みながら自己満足にならず、どこまでも観客を意識した舞台。
表現はどれも自然で、何をやっても品のよさを感じるところは天賦の才だろうか。
地唄舞は概して曲調が地味で動きにも制約があるため、芸を「見せる」のが難しい。
器用に動けば観客は喜ぶかもしれないが、振付者が意図した本来の姿からは離れてしまう。
かつて私の周囲では「見せる芸」という言葉が否定的な意味で使われていた。
余計なことをするなと常に言われた。
世間の地唄舞に対するイメージがそうだからかわからないが、今でもなるべく動かないのが
地唄舞だと思って舞っている人がいる。
舞台を見ると、その人が舞や踊りにどんなイメージを持って臨んているかよくわかる。
地唄舞も芸能だからエンタメの要素があるわけで、やはり観客を強く意識することは重要だ。
あくまで自然な表現で品格をもって、それで観客を楽しませる舞台ができるようになりたい
ものだと思う。