山村若三のブログ。メモ代わりに気が向いたときに思いついたことを記録します。
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長唄みたいに一定の拍子で演奏される曲はともかく、地唄筝曲とかで感情表現が
求められたりすると、ついその気になって曲に埋没するというか、マイペースで
気持ちよく演ってしまいがちだが、結果ケジメがなくなって観る側が辛い舞台に
なる。
数十年も前、大阪に稽古に行き始めたころは「何もするな」とよく言われた。
基本に忠実に、踊り尻をハッキリと、きちっと舞うだけ。
あとは曲と振りが助けてくれると信じて、余計なことは一切しない。
これがなかなかできない。やりきる勇気というか強い信念がないと難しい。
役者みたいに一か月間、毎日舞台で同じ曲を舞わせてもらえたら、そのうち
何も考えなくなって、余分な動きはそぎ落とされて随分とあか抜けた芸に
なるだろうに、と思ったりする。