山村若三のブログ。メモ代わりに気が向いたときに思いついたことを記録します。
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北斗の拳みたいに一子相伝とは言わずとも、それに近いものが芸の世界には
あります。
信憑性はともかく、グーグル検索でたいていの情報が入手できる現在でも、
芸の核心に迫る情報はどこを探しても見つかりません。
心がまえとかコツとか、ちょっとしたポイントみたいなことはブログなんかに
書いてる人がいるかもしれませんが、本当にコアな情報は先生から一対一で、
見込みのある一握りの弟子にのみ伝えられます。
宗家であれば家を守るために代々伝わる芸を秘匿して身内にのみ伝承しようと
するのはある意味自然な考えだし、一般に芸の師匠は本当に大事なことは
オープンにしません。
その点で、世阿弥の「風姿花伝」は希少な書と言えるし、学生のころ大学の
図書館で楳茂都陸平先生の「舞踊への招待」を読んで、一子相伝とされた
楳茂都流の奥義がハッキリ書いてあったのには驚かされました。
陸平先生のような考えの先生が増えると日本舞踊界は今よりずっと底上げされて
舞踊人口も増えるかもしれません。
人に真似されるから隠すというのではなく、むしろオープンにしてマーケットを
大きくして、競争を促進して、大きくなったマーケットでより多くの人の支持を
得ることを目指す、という考えはビジネスライクですが、将来性があるようにも
思えます。
一方で、100人に伝えたからと言って100人全員がそれを正しく理解して修得
できるわけもなく、結果は今と変わらないかもしれません。
自分がもしケンシロウだったら、北斗神拳の奥義を大勢の人に公開するなんて
ことは絶対にしません。
物騒な世の中になるだけで、自分にとっても社会にとってもいいこと一つも
ないですから。
芸の奥義を公開することに何かいいことありますかね。
隠れた才能の発掘につながるとか・・
よくわからなくなってきた。